【全力で走るな!】100mの4つの区間とは?
こんにちは。もやしです。
100mを全力で走るな!
「何を言っているんだ…?」
そう思うのも無理ありません。
この理由が分からないと
いつまでも100mのタイムは
速くなりません。
反対に、これを理解するだけで
100mの走り方が見えてきます!
なぜ100m自己ベスト更新のために
全力で走ってはいけないのか。
100mを全力で走るな!
というのは少し間違いです。
正確には
闇雲に最初から最後まで
全力で走れば良いわけではない
ということです。
実は100m走は
4つの区間に分けることができるんです。
この区間の中には
全力で力を加えて走ると、
失速する区間があるんです。
そのため冒頭で、
最初から最後まで全力で走ってはいけない
ということを述べたんですね。
100mの「4つの区間」とは何か
➁加速区間
➂トップスピード区間
➃維持区間
100mを4つに分けるとこのようになります。
それぞれの区間で
使われる筋肉や走り方が異なります。
2017年織田記念
桐生選手のレースを基にして、
各区間のイメージをしてみましょう!
スタート地点から10m程度までの区間です。
この区間では
上半身を倒し、
力強く地面を押していきます。
4つの区間中、
最も力を伝える区間になります。
意識は人によって、
様々な伝え方があるでしょうが、
私は胸からお腹にかけての真下に
脚を置くイメージを大切にしています。
➁加速区間
10mから30m程度までを
加速区間といいます。
人によっては、
第一次加速区間とも言いますね。
徐々に起こしながら地面を押していきます。
加速区間も胸からお腹にかけての真下に
脚を置くイメージで私は走っています。
➂トップスピード区間
トップスピード、
つまり最高速度が出るのがこの区間です。
30~60m程度がこの区間です。
人によっては第二次加速区間とも言います。
身体はほとんど真っすぐになります。
地面に力を伝えて押す感覚を保ちつつ、
徐々に接地時間を短くしていきます。
「接地時間を短くする」というよりも
速度が速くなり、
地面を押せなくなる
=接地時間が短くなる
スピードが出れば
自動的に接地時間が短くなります!
脚は身体の前方へ置いていきます。
私はあごのやや前~真下へ置く
イメージしています。
➃維持区間
この区間で重要なのは
最高速度をなるべく落とさないことです。
実は100mのトップクラスの選手も
最後には失速しています。
ウサイン・ボルト選手も
山縣選手も桐生選手も
後半には失速しています。
ではなぜ後半で巻き返す選手がいるのか。
それは
他の選手よりも
失速する幅が少ないから。
その人のスピードが速くなくても
周りが遅くなっていれば、
自然と順位は上がりますよね?
それはこの維持区間が上手な選手に
見られます。
それを理解したうえで、
この維持区間では
上げてきたスピードが減速するのを、
最小限に抑えるように走ることが大切です。
なので「維持」区間なのです。
実際には少しずつ失速していますが、
なるべく落とさないようにする、
これを覚えておいてください。
レースの後半ともなると
身体のキープは困難ですが、
身体は真っすぐに保ち、
接地時間は短くします。
脚の置く位置はあごの真下よりやや前が
イメージしやすいと思います。
この➀~➃の流れを知らずに
最初から最後まで、
全力で地面を押し続けても、
失速していくばかりです。
反対に、この考えを理解したあなたは
この区間ごとの意識を変えるだけでも
タイムは速くなります!
いかがだったでしょうか?
今すぐにこの4つの区間を意識して
走ってみてください!
そうすれば、
自分の弱点や得意な区間が見えてきます。
この区間を知り、
自分の得意な区間が見えれば
ライバルを置き去りにできますよ!
最後まで読んでいただき
ありがとうございました!
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